静岡 コスプレイベントがレトロ
商店街を救う!?

1回目12月 6日(水)
朝7:45~8:00内「おはよう静岡」

2回目12月12日(火)
夜 18:32~18:37「たっぷり静岡」

静岡市の商店街には、コスプレに
馴染みがある人からそうでない人まで、
幅広い人たちを巻き込んで、年々大きく
なっているイベントがある。

「富士山コスプレ世界大会」
昭和の風情を残したアーケード街で
コスプレをするという
ミスマッチング感が受け、注目を
集めている。イベントが広まるにつれ、
商店街も少しずつ賑わいを取り戻してきた。
なぜイベントが大きくなったのか。
商店街に何をもたらしたのか。
(※NHKおはよう東海WEBから転載)

★以下テレビ放送内容から掘り起こさせて
いただきました。


先月2日間にわたって開かれたイベント。
富士山コスプレ世界大会。
コスプレ参加者が集まったのは、
清水駅からほど近い清水駅前銀座商店街。
4年前に始まったこのイベント。
初年度の来場者はおよそ1万人だったが、
今年は35,000人まで増えた。
当初は商店街の行事の一つであったが、
今年は静岡市が応援するまでになった。

「家族みんなで楽しめるから
いいなあと思った」(コスプレ参加者)。
コスプレ大会を取材する
伊東哲生(実行委員長)さん
「年々人通りの少なくなる商店街を
盛り上げるためには常識にとらわれない
試みが必要だと感じていた」
「自分のふるさとの商店街が
これだけさみしくなっている。
奇抜なことをやり清水駅前銀座
商店街の名前を覚えてもらう
作業からしないと・・・」

一般に馴染みの少ないコスプレイベントが
定着したのは、商店街の人々も
伊東実行委員長と同じ危機感を
共有していたことにある。
まず一番大切にしていたのはコスプレイヤーが
楽しめる仕掛けをつくること。
ポイントは商店街の開放。
コスプレをした人は原則、どこの店でも
入れるようにした。店の前での撮影
、店内での撮影が許されている。
「通常はマスクを着けたまま
お店に入ることはできないので、
ここは割と自由に入れるのでとても楽しい」
(参加コスプレイヤー)。

手探りで始めたイベントだが
回を重ねるごとに商店街の不安は消えていった。
「多くの方が感じたし私自身も
そうだったが、コスプレイヤー(参加者)自身は
非常に礼儀正しくて、
スッと空気が好意的になっていった」
(伊東実行委員長)。
次はコスプレに馴染みのない人も
呼び込みたい。

商店街の人達がある仕掛けを考えた。
コスプレをしての接客。
コスプレに対する敷居を低くした。
また気軽にコスプレを体験してもらおうと
無料で衣装の貸し出しも行った。
コスプレを体験してみたいという
8歳の女の子。「はずかしい・・・」
不安でいっぱいだがコスプレイヤーと
一緒に撮影できた。
「いろいろな人と会えて自分も
写真をいっぱいとれたからよかった」
さらに希望者には地元の美容師が、
カツラをカットするなどの格安のサービスも
行う。
こうした工夫で客層が拡大。
コスプレに馴染みのない人も
商店街を訪れるようになった。

「若い人が多いっていうのは
元気になりますね」(一般見物客)
「去年よりもまた一段と増してレイヤー
(参加者)と商店主、商店がひとつに
なった感は思っている」(店主)。

イベントが始まって4年がたった。(5年目)
今、商店主とコスプレイヤーの間には
日常的なつながりが生まれている。
この商店街が毎月行っている日曜市。
今年から30人ほどのコスプレイヤーの
有志が日曜市に参加。
チラシ配りやPR活動を行っている。
さらに清水港にやって来るクルーズ船の
乗客を出迎え商店街に案内する活動も始めた。
「(商店街と)お互いに相乗効果を
生んでいい環境ができればいいかな」
(日曜市参加のコスプレイヤー)。
「新しい意見が入ってきて、
ここの商店街で気づかないことに
気づいて新しい方向に結びつけば
とても助かる」(店主)。

古くから残る商店街のおもてなし。
若いコスプレイヤーの心をとらえ
新たな賑わいを呼んでいた。
イベントをきっかけに商店街を
訪れる若者も増えていて、
ネイルサロンやカフェなど新たに
10軒が空店舗に開業している。(ここ数年)
※NHK静岡 山根記者取材放送内容より。

※2週にわたり放送していただきました。
ありがとうございます!